Slowly Quickly blog

羊毛を使ったハンドクラフトのウェブサイト Slowly Quickly のブログ。暮らしの中に、ハンドクラフトと本や音楽などのカルチャーがつながるきっかけを提案。

ブックカバー/ナチュラルウール・茶鼠と、都筑響一『TOKYO STYLE』

ブックカバー / ナチュラルウール・茶鼠 心地よく暮らすとはどういうことだろうか。 ミニマリストとか マキシマリストとか そんなのどっちでもいいしどうでもいいと思う。 いらないものは手放し お気に入りのものはそばに置いておく。 そうやって 出会った…

ブックカバー/パンジーと、後藤繁雄『独特老人』

ブックカバー/パンジー 『独特老人』 何度繰り返し読んだだろうか。 この本の編著者である後藤繁雄さんご本人にお会いした時にも 『独特老人』がものすごい好きです と伝えたら 後藤さんもやっぱり この本には思い入れがあるように頷いていた。 この本に登…

ブックカバー/アイビーと、池谷祐二・糸井重里『海馬 脳は疲れない』

ブックカバー/アイビー 緑色には リラックス効果がある。 だからなのか。 脳の研究をされている池谷祐二さんと コピーライターの糸井重里さん おふたりの対談で構成されている 『海馬 脳は疲れない』は 装丁が緑色。 脳の話って難しそう という懸念は 「だ…

ブックカバー/ナチュラルウール・ビスケットと、窪美澄『やめるときも、すこやかなるときも』

ブックカバー/ナチュラルウール・ビスケット 窪美澄さんの『やめるときも、すこやかなるときも』。 この本が文庫になった2019年の冬。 タイムリーにそれを手にし 日々少しずつ読み進めた 冬から始まった物語は まるで自分の現実と同期するかのように 季節が…

ブックカバー/野苺と、筒井康隆『パプリカ』

ブックカバー/野苺 江頭2:50 の 「取って、入れて、出す」の動きが大好き。 たしか以前えがちゃんが あれを「動と静」の表現だと 説明していたような気がする。 それを聞いてえらく得心して ほっほー、と膝を打った。 あの動きは緩急が大事です。 筒井康隆…

ブックカバー/ナチュラルウール・銀鼠と、ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』

ブックカバー/ナチュラルウール・銀鼠 こんなに色彩を感じられる物語はあるのか というくらい 『うたかたの日々』は色に満ちている。 美しさを象徴するような色だけではなくて 不安な足音を想像させる色も 同じように存在している。 それは 美しい睡蓮が泥…

ブックカバー/インディゴと、吉本隆明『宮沢賢治』

ブックカバー/インディゴ 深い夜の海と空の色は似ている。 遠く水平線の向こうの 境目は曖昧。 インディゴ色の夜空を走る銀河鉄道。 改稿で消し去られた ブルカニロ博士の 「ほんたうの考えとうその考えを分けてしまへばその実験の方法さえきまれば」 とい…

ブックカバー / ミモザと、山本夏彦『何用あって月世界へ 山本夏彦名言集』

ブックカバー/ミモザ 家具や空間デザインが好きで 『室内』という雑誌を よく読んでいた時期があり 創刊者の山本夏彦さんのことを知ったのは それがきっかけだった。 2002年にお亡くなりになり そのあと刊行されたのが この 『何用あって月世界へ 山本夏彦…